メトラッセコラム

2016.07.26

UVケア特集2│SPFとPAとは? その意味と、意外と知られていない測定方法をお教えします!

SPFとPAとは? その意味と、意外と知られていない測定方法をお教えします!
日焼け止めに記載されている「SPF」と「PA」についてご存知でしょうか。
今回は、SPFとPAの意味と、意外と知られていないこれらの測定方法についてご紹介します。

◆SPFについて

・SPFの意味

「SPF」はSun Protection Factor(紫外線防御指数)の略で、UV-Bを皮膚に照射したときの炎症(紅斑)をどの程度抑える効果があるのかを示す値です。
たとえばSPF30の日焼け止めは、お肌に何も塗っていないときよりも約30倍のUV-B量をカットできることを示しています。
よくSPFの数値は「効果の持続時間を表す」という説明があります。
これは私たちに分かりやすく説明をするために言い方を変えているようですが、実際には持続時間を保証する測定は行われていません。

・SPFの測定方法

ISO(国際標準化機構)が、2010年11月にSPF測定法を国際規格として発行しました。
日本国内でもSPFの測定法としてこの国際規格を取り入れており、ヒトの背中に人工の紫外線を照射して測定をします。
まず、被験者の素肌と日焼け止めを塗布した肌に、UV-Bを照射します。
図1のようにアルファベット順にUV-Bの照射量を上げていきます。
SPF測定のイメージ図

図1 SPF測定のイメージ図

照射後に一定の時間を置いた後、どの程度日焼けをしたのかを判定します。
UV-Bによって一番軽度に紅斑が出た「日焼け止めを塗布した肌(J)」に当てたUV-B照射量から、一番軽度に紅斑が出た「素肌(B)」に当てたUV-B照射量を割り算することでSPF値を算出します。
図1を例にすると、Bは1.5、Jは30の紫外線量を照射したとします。
この場合、30÷1.5=20となり、SPFは20であることが分かります。

◆PAについて

・PAの意味

「PA」はProtection Grade of UV-A(UV-A防御指数)の略で、UV-Aを皮膚に照射後、2~4時間後にみられる皮膚の黒化反応をどの程度抑える効果があるのかを示す値です。
意外と軽視されがちなPAですが、UV-Aは真皮にまで達して、お肌にあるコラーゲンやエラスチンにダメージを与え、弾力を弱めてシワをつくってしまいます。
アンチエイジングに興味のある方は、ぜひPAにも気を遣ってくださいね。
「+」が一段階上がると2倍のUV-Aカット力があり、「++++」は何も塗らないときよりも16倍の効果があるとされています。

・PAの測定方法

ISO(国際標準化機構)が、2011年12月にUV-A防止効果測定法を国際規格として発行しました。
測定方法としてはSPFを測定する方法と同じで、照射する紫外線がUV-Aになります。
PA測定のイメージ図

図2 PA測定のイメージ図

UV-Aによって一番軽度に肌が黒化した「日焼け止めを塗布した肌(Ⅹ)」に当てたUV-B照射量から、一番軽度に肌が黒化した「素肌(Ⅱ)」に当てたUV-B照射量を割り算することでPA値を算出します。
計算式も同じですが、計算結果の数値を「+」に置き換えています。

PA+(効果がある):PAの値が2~4未満
PA++(かなり効果がある):PAの値が4~8未満
PA+++(非常に効果がある):PAの値が8~16未満
PA++++(極めて効果がある):PAの値が16以上

上記の方法でSPF値とPA値を出しますが、実際には10人以上の被験者から算出されたSPF値・PA値の平均値が日焼け止めに表示することができる値となります。

図3は、背中にUV-Aを照射した実際の写真です。参考にご覧ください。
PA測定の写真(一例)

図3 PA測定の写真(一例)

◆SPF・PAの値別の日焼け止めの選び方

SPFとPAについて説明してきましたが、いざ日焼け止めを買おうと思った時に「どのようなシーンのときに、どのような日焼け止めを使えばよいかわからない!」という方がいらっしゃるかもしれません。
そのような場合は、ぜひ図4を参考に日焼け止めを選んでみてくださいね。
生活シーンに合わせた紫外線防止用化粧品の選び方

図4 生活シーンに合わせた紫外線防止用化粧品の選び方
参考:日本化粧品工業連合会 編『紫外線防止用化粧品と紫外線防止効果』

また、日焼け止めは時間の経過や紫外線の照射とともに劣化したり、タオルで拭いたり、汗をかくことによって効果が失われていきます。
高SPF値の日焼け止めでも2~3時間に1回は塗り直すことが大切です。

◆まとめ

今回は、SPFとPAの意味と普段あまり語られないSPFとPAの測定方法についてご紹介しました。
SPFとPAについて、ご理解していただければ幸いです。
ぜひ、今後の紫外線対策や日焼け止め選びの参考にしてくださいね。

次回の特集では、肌に備わっている紫外線の防御機能や、日焼けの種類、対処法についてご紹介します。

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